ストーリーのあるワインと暮らし

Wine & Story

イタリア銘醸ワイン案内モダンアートとワインの関係
カ・デル・ボスコ

(2014.05.01)

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ワイン造りは農業だという生産者も多いが、ブランドビジネスの側面もある。特にシャンパーニュのマーケティングでは、ハイブランドの手法そのままに、有名アーティストや人気クリエイターを起用したプロモーションがごく普通に行われている。また、そうした感覚を持つワイナリーは、オシャレカルチャーの担い手であり、アートのパトロン企業でもある。そのイタリアの代表が、カ・デル・ボスコだ。
エルブスコ彫刻の森美術館
カ・デル・ボスコは、ミラノから東に70キロのエルブスコという村にある。フランチャコルタと呼ばれるイタリアきってのスパークリングワインの産地で、カ・デル・ボスコはその元祖にして中心的なワイナリー。オーナーのマウリツィオ・ザネッラは、フランチャコルタのイメージ・リーダーだ。

カ・デル・ボスコは、ワインも洗練されたイメージがあるが、ワイナリーもまたすばらしい。間違いなく、イタリア随一。設備もすばらしいが、なにより建築も植栽もすべてが美術館のようにデザインされているのがすごい。そして、要所要所に配置された、モダンアート作品。しかも、アルナルド・ポモドーロやイゴール・ミトライなど、人気作家の大作ばかりだ。ビジネスで成功してアートに走る人は多いが、作品の収集ではなく、現代作家に制作を依頼するというスタンスがすばらしい。そのあたりに、マウリツィオ・ザネッラのセンスよさがうかがえるが、おカネのかけ方も半端なものではないだろう。以下、写真でじっくりご覧いただきたい。

アルナルド・ポモドーロ(Arnaldo Pomodoro)作、Cancello Solare(太陽の門)
アルナルド・ポモドーロ(Arnaldo Pomodoro)作、Cancello Solare(太陽の門)
巨大なブロンズの門は片側2500キロあるという
巨大なブロンズの門は片側2500キロあるという
ポーランドの彫刻家イゴール・ミトライ(Igor Mitoraj)作、Eroi di luce(光のヒーロー)
ポーランドの彫刻家イゴール・ミトライ(Igor Mitoraj)作、Eroi di luce(光のヒーロー)
カラダの部分を切り取って、カッラーラの大理石で表現
カラダの部分を切り取って、カッラーラの大理石で表現
女性アーティスト、ラバラマ(Rabarama)の作品
女性アーティスト、ラバラマ(Rabarama)の作品
タイトルは、Codice Genetico(遺伝子記号)
タイトルは、Codice Genetico(遺伝子記号)
ステーファノ・ボンバルディエリ(Stefano Bombardieri)作、Il peso del tempo sospeso(吊された時間の重さ)
ステーファノ・ボンバルディエリ(Stefano Bombardieri)作、Il peso del tempo sospeso(吊された時間の重さ)
ブルーノ・ロメダ(Bruno Romeda)作、Elogio dell'ombra(陰の賞賛)。円、三角、四角など単純な形をブロンズで表現
ブルーノ・ロメダ(Bruno Romeda)作、Elogio dell’ombra(陰の賞賛)。円、三角、四角など単純な形をブロンズで表現
ワイナリーのシンボル、クーポラの見事な造形美
ワイナリーのシンボル、クーポラの見事な造形美
アーティスティックなボトルのディスプレー
アーティスティックなボトルのディスプレー
ステンレスのタンクもオブジェのよう
ステンレスのタンクもオブジェのよう
バリック熟成庫も見事にデザインされている
バリック熟成庫も見事にデザインされている
セラーの通路も壁の装飾と光で演出
セラーの通路も壁の装飾と光で演出