ブルゴーニュ観光案内 – 3 – 旅の途中で立ち寄りたい
小さなワインの村々
(2014.04.30)
ワイン生産地の暮らしの町
最初にことわっておくと、わざわざ訪れるべき街はボーヌだけである。ワイン好きに取って、心地よい響きの村の真価は、畑でありワイナリーであり、そこに働く人たちにある。これらの村はワイン造りに従事する人たちの生活の場であり、観光客の散策を満足させるものではない。ただ、そこに暮らす人たちの生活がかいま見えるのは、旅の喜びに違いない。
ジュヴレー・シャンベルタン村
コート・ド・ニュイの街道沿いの村である。国道74号線沿いにほんの数百メートル、店や事務所が連なっているところが、ジュヴレー・シャンベルタン村だ。村の中心は、国道から少し入ったところだが、見るべきものはなにもない。ただ、この集落の外れから、グラン・クリュ街道は始まっている。
ニュイ・サン・ジョルジュ村
コート・ド・ニュイの生活の中心となる村。銀行に行ったり、買い物したりと、なにかと立ち寄る村である。村の中心は200メートル足らずの商店街。小さなスーパーや食材店、パン屋さん、ワインショップなどがある。町の魅力という点ではボーヌにお呼びも付かないが、クルマで旅する人には、意外に便利かもしれない。
ムルソー村
星が降るようにきれいな夜の国道74号線を走ると、光のランドマークとなっているのが、ムルソー村の教会の塔である。村の中心は、教会と隣の広場を中心に、半径、ほんの50メートル程度しかないが、毎週、朝市が開かれる。いちおう小さなホテルもあるし、ワインショップもある。私は、カジノというチェーン系のスーパーマーケットで小さな瓶に入ったマスタード各種を買った。マスタードはこのブルゴーニュのワインに続く特産品である。