ブルゴーニュ美食案内 – 1 – カーヴ・マドレーヌ
ボーヌで人気のワイン・ビストロ
(2014.04.20)
ブルゴーニュの人たちは、シャルドネになにをあわせているのか? ピノ・ノワールにあう料理とはなんなのか? 地元でワイン通に愛されるレストランでブルゴーニュ的マリアージュの神髄を探る旅
ジャンボン・ペルシエとブフ・ブルギニヨン
カーヴ・マドレーヌは、おそらく、ボーヌでも1、2を争うワイン好きが集まる店に違いない。黒板の手書きメニューに長テーブル、コンクリートのラックにワインが積んである様子から、それがひと目でわかる。ボーヌの中心にあり、地元で知らぬ者はない有名店だ。料理は典型的なブルゴーニュ料理。地元の名物メニューで構成された、前菜、メイン、チーズあるいはデザートのリーズナブルなコースが人気。ワインはラックから好きなものを選ぶシステムで、有名銘柄もお値打ち価格で飲める。さらに、主人のローランさんの奥さんが日本人ということで、日本人ツーリストにも大人気。
ブルゴーニュ料理と言えば、まず、前菜はなんといってもジャンボン・ペルシエ(ハムの白ワイン煮のゼリー寄せパセリ風味)、ブルゴーニュにはこれがない店はないというほどの定番メニュー。当然、白ワインにあわせる。メインはブフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)、もちろんピノノワールと一緒に。これが王道だろう。現地の人たちも、何度食べても食べ飽きることはないという。また、ともに調理にワインを使っており、ワインとあわないはずもない。