ブルゴーニュ美食案内 – 3 – ロワゾー・デ・ヴーニュ
ワインと最先端料理のマリアージュ
(2014.05.07)
70種類のグラスワインをあわせて
ロワゾーとは、2003年に亡くなった三ツ星シェフ、ベルナール・ロワゾーのことだ。ブルゴーニュのソーリューにあった彼の店、ラ・コート・ドールは、婦人が経営を引き継ぎ、ル・ルレ・ベルナール・ロワゾーと改名していまも健在である。このロワゾー・デ・ヴーニュも2007年に婦人がオープンした店だ。ロワゾーは生前ボーヌに店を持ちたいと言っていたそうだから、婦人が遺志を引き継いだことになる。場所はボーヌの名門ホテル、ル・セップの隣。ロワゾーの流れを組んだモダンな料理とブルゴーニュワインのマリアージュをテーマにした店だ。この店の最大の特徴は、ワインのグラス売りである。常時70種類のワインが、窒素充填式のサーバーから提供される。開店当初はグラス売りしかなかったそうだが、やはりボトルでという客も多く、いまではボトル売りにも対応している。ディナーのコースメニューは、日替わりで、前菜、メイン、デザートを各5種類からチョイスするシステム。そのひと皿ごとにソムリエが選んだワインが組み合わされている。ブルゴーニュ最先端のマリアージュ感覚、ぜひ試してみたい。